『傘寿まり子』1巻から老後は子どもに頼れるのか考えた

傘寿とは長寿祝いで80歳をお祝いすることばです。

 

高齢社会を実感したことに、おざわゆきさんの『傘寿まり子』という作品があります。

 

これは、講談社から2016年に出版された漫画で、

なんと主人公が80歳の女性なんです。

 

80歳の主人公の物語から、

老後は子どもに頼れるのか考えてみました。

 

まり子家出する

 

主人公の80歳の幸田まり子は作家。

 

50代くらいからだんだん仕事が減ってきて、

現在は1本の連載のみ。

 

夫に15年前に先立たれ、

息子夫婦、孫夫婦、そしてひ孫との4世代同居家族。

 

家が手狭で家族間のもめごとも多い。

 

そんなある日、息子夫婦と孫夫婦がまり子に内緒で家の建て替えについて話し合っていることを知る。

 

息子夫婦も孫夫婦もまり子と同居することは嫌がっている。

 

そんな状況を知ったまり子はリュック1つで家出する。

 

概略はこんなところ。

 

高齢者と同居する実の子どもを含む家族が

高齢者との同居を嫌がるというのはときどき聞きます。

 

そんな重たい内容を作者おざわゆきさんはテンポよく、

読者も深刻に感じるほどではなく、

さらっと物語を進めつつ、

現代の日本の中でどこにでもある家族の問題を提示してくれています。

 

このシーンから、

子どもがいても老後に子どもをあてにできるのか、

考えさせられます。

 

老後は子どもと同居し、

子どもの世話になることを前提に、

何の準備もしていないと、

老後の生活で困ることになります。

 

事前に老後の準備をし、

子どもをあてにすることなく、

残りの人生を充実させて楽しく過ごせるように、

美的終活で老後不安を解消しておくことがおススメです。

 

(詳細は是非『傘寿まり子』をご覧ください。)

 

 

子どもに頼れない高齢者

 

現在は、

子どもがいない人も増えましたが、

子どもがいても同居しない高齢者が増えました。

 

平成29年版高齢社会白書(内閣府)によると、

平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、

高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%が、

単身世帯だそうです。

 

今後は高齢者の単身世帯はもっと増えるだろうと予測されています。

 

『傘寿まり子』の主人公幸田まり子は、

80歳でも自分のことは自分でできる自立した高齢者です。

 

息子夫婦、孫夫婦そしてひ孫と暮らす家も、

まり子の所有だと思われます。

 

連載1本とはいえ仕事もあります。

 

預金もある程度あるようです。

 

それでも、

息子夫婦、孫夫婦はまり子と暮らすことを好まないようです。

 

家出居場所のない高齢者という現代社会での問題を浮き彫りにしています。

 

そんなときにまり子は、

昔の作家仲間服部じゅん子の葬式の連絡をもらいます。

 

服部じゅん子は4世代同居していたにもかかわらず、

孤独死をし、

子どもたちがじゅん子の死に気づいたのは、

じゅん子の死から3日経過後でした。

 

4世代同居にもかかわらず、

食事も子ども達とは一緒にしてもらえていなかったのです。

 

高齢者と話していると、

うちには子どもがいるから大丈夫という人にあいます。

 

それは本当でしょうか?

 

元気なうちはいいですが、

ほんとうに子どもがあてになるのかはわかりません。

 

それは、

介護が必要になったり、

助けが必要になったときに、

子どもがどんなことをしてくれるのか見てみないと分からないものです。

 

子どもがいない人の方がきちんと準備できる

 

子どもがいると、

遺言書の内容に口を出してくることもあります。

 

そのために、

遺言を作成したいと思っていたのに、

遺言書の作成を延期し続け、

結局、遺言書を作成できずに亡くなる人もいます。

 

子どもがいると、

介護が必要となったときに、

子どもをあてにできると考え、

何も準備できない人もいます。

 

そして、

結局子どもに何もしてもらえず、

困る人もいます。

 

子どもがいないと、

世間では老後に困るといいます。

 

しかし、

子どもがいないので子どもに頼れないことを前提に、

事前に準備できるところが、

子どもがいない人の強みではないでしょうか。

 

老後不安を解消し、

残りの人生を充実して楽しいものにする美的終活。

 

老後に向けた事前準備は、

子どもなどのしがらみのない、

おひとりさまのほうが進めやすいといえます。

 

『傘寿まり子』1巻から老後は子どもに頼れるのか考えたまとめ

 

・『傘寿まり子』1巻では、80代の主人公幸田まり子は資産や仕事があるにもかかわらず、息子夫婦や孫夫婦から同居することを嫌がられている。子どもがいるからといって、老後は子どもを頼れるとはかぎらない。

・『傘寿まり子』1巻では、主人公の昔の作家仲間の服部じゅん子は、4世代同居にもかかわらず、死亡後3日も発見されない孤独死をした。同居の子どもがいるからといって、老後は子どもを頼れるとはかぎらない。

・子どもがいない人の方が、子どもなどのしがらみがなく、美的終活として老後の事前準備が進めやすい。

 

『傘寿まり子』1巻から、老後に子どもを頼れるとはかぎらないことが分かるといえます。

 

(是非、ご一読をおススメします!)

 

子どもがいても、

事前準備して、

老後の不安解消をして、

残りの人生を充実して楽しく過ごせるように、

有終の美を飾るための活動、

美的終活を進めましょう。

 

 

一般社団法人マイライフ協会

代表理事 児玉浩子