葬儀については終活での重要課題

自分の人生の幕をどのように閉じたいのかを考える事は、ある意味さみしい気持ちになってしまいます。
 
しかし、自分の希望を明確に決めておくことで、逆にこれからの人生を明るく前向きに安心して過ごすことができるものなのです。
 
終活を考える方にとって葬儀のことは、終活の種類もいろいろある中で最も重要だと考える人も多いようです。最後の時には、自分の意に沿った自分らしい幕をおろしたいものです。
 

終活として葬儀について考える

 
いざその時になってから、どのような形式の葬儀で自分が見送られたいかの希望を伝えることはできません。
 
本当は、身内だけで慎ましやかな葬儀を望むのに大きな葬祭場で見送られてしまった、または、その逆のパターンもあり得ます。
 
遺灰を海や山にまいて欲しい、思い出の写真と一緒に火葬してほしい、好きな花に包まれて眠りたいなどその方それぞれに望むことは違ってきます。
 
また、葬儀に参列するであろう人達が費用を使うことを懸念して供花や香典を辞退するよう指示をしておく方もいます。
 
いくら、身近に接している身内であってもあなたが本当に何を望むのかはわからない場合が多いものです。身内がいない方はなおさら、自分の望む方法を考えておくことは大切なことではないでしょうか?
 

終活の準備として葬儀の情報を集める

終活の準備として葬儀のことを決めておきたい方は、情報を事前に集めておくことで自分の希望に沿った計画がたてやすくなります。
 

葬儀の種類

一般的な通夜と葬儀、身内だけの家族葬、1日だけの1日葬、火葬だけの直葬など
 

埋葬の種類

通常の墓地への埋葬、植物をお墓の代わりに使う樹木葬、海や山に骨灰をまく自然葬など
 
葬儀社によって、取り扱う葬儀の種類やかかる費用もさまざまになります。
オンラインで検索や電話帳で調べてみましょう。
たいていの葬儀社は、終活のやり方や葬儀について無料の資料送付や電話相談を随時行っています。
 
終活会社は、終活で何をするかなどを無料で相談できる窓口を用意しています。
地域の情報紙や市民センター、公民館で近所に窓口がないか聞いてみましょう。
市町村の自治体でも終活相談を受け付けているので電話して聞いてみましょう。
 
また、葬儀関連の会社、終活情報マガジンや終活メディアを利用してさまざまな情報を入手することもできます。
定期的に各地での終活セミナーやイベントなども行われています。
積極的にいろんな情報を集めておきましょう。
 
 

終活として自分で自分の葬儀を計画する

 
通常、よほど自分が喪主を務めたことがない限り、葬儀の流れなどは全くわからないものです。
何から決めればよいのでしょうか?
それは、どのような葬儀をしたいかによって、選ぶ葬儀社や斎場などが決まってきます。
 
葬儀形式を決める、その葬儀ができる葬儀社を見つける、斎場を決める、埋葬方法を決める、見積もりを出してもらうといったところまでは、無料でできます。
 
例えば、自分には親族がいないから簡単な火葬だけの直葬がいいとします。
次にすることは、直葬ができる葬儀社を探すことです。
葬儀社が決まれば、その他のことは相談しながら決めていくことができます。
 
また、いくつかの葬儀社からの見積もりを比較したり、葬儀社の対応を比較したりして決めることも大切です。
いろんな葬儀社を比較することでどこが自分の要望に合った葬儀社なのかがわかります。
 
 

終活としてのあなたらしい葬儀とは

いろんな葬儀がありますが、あなたにとって自分らしい葬儀とはどのようなものでしょうか?
何を優先したいでしょうか?
今すぐ決める必要はないのですから、要望に応じた葬儀を時間に余裕をもって決めていきたいですね。
 
(優先事項の例)
・費用を優先する(できるだけ安いほうがいい)
・斎場の大きさやサービスを優先する(自分や家族の社会的地位を考慮したい)
・斎場の場所を優先する(できるだけ近所でしたい)
・埋葬方法や埋葬場所を優先する(先祖代々のお墓に眠りたい)
・宗教を優先する(キリスト教にそった葬儀がしたい)
 
などその方それぞれに優先したい内容が異なります。情報を集めながら自分はどうしたいのかを考えてみましょう。
 

終活でのその他の耳より情報

 

樹木葬

自然に還ることを目的に樹木葬が注目を浴びているようです。
楠の木や桜の木などの大木やツツジや椿などの低木、パンジーやユリの花の下に埋葬できる樹木葬を詳しく調べてみるのもいいでしょう。
 

ペット葬

いざ、自分に何かあった時にペットの世話を誰に頼むのか、ペットの葬儀をどこに頼むのかを考えておく方もいます。
ペット葬では、火葬から納骨、埋葬、供養までを一括しておこなってくれ、事前の相談も受け付けているところもあります。
 
 

葬儀については終活での重要課題まとめ

 
①自分の葬儀を決めておくことは、終活でも大切なこと
②情報を集めて、理想の葬儀の形を見つける
③望む葬儀が決まれば、葬儀社や斎場も決めておける
 
現在、すでに終活中の方も、これから終活を始める方も、葬儀について考えることは自分を安心させるためにも重要なことになります。あなたの望む形で最後の日を迎えたいものです。
 
あらかじめ、いろんな情報を集めておけば、どのようなものが自分にとって理想的な葬儀の形になるのかが見えてきます。家族がいる方は、家族と相談しながら決めておいてもいいですよね。
 
一人で決められる方は、いくつかの葬儀社の話を参考にしたり、イベントや相談会に参加したりしていろんな人の意見や考え方を聞いてみると参考になるでしょう。
 
終活をどのように進めれば良いのかについては、「終活を考えるためにイベントに参加しよう」「終活の準備は何をするの?」とご覧ください。
 
自分らしく最後の日を自分の色で美しく彩りたいものです。

一般社団法人マイライフ協会

代表理事 児玉浩子