60代からの老後の人間関係の作り方

定年まで仕事一筋。
 
そのような人は、
60代までの人間関係が会社関係の人ばかりということも少なくありません。
 
いざ定年を迎えてみると、
会社関係の人とは、付き合い続けることが難しいことに気付くこともあります。
 
あわてて定年後に友人を作ろうとしても、どのように作ればよいのか分からないのではないでしょうか。
 
そこで、
60代から新しい友人をつくるコツについて説明します。
 

60代からどうして友人を作る必要があるの?

 
今さら、新しい人間関係を作る必要があるの?と疑問に思われるかもしれません。
 
友人がいなくても、年金で生活できるし、健康に問題がなければ、1人で旅行に行くことも外出もできるし、特に問題ないよ、という人もいるかもしれません。
 
それでも友人を作ったほうがよい理由は何でしょうか。
 
 

ありあまる膨大な時間

 
最近は人生90年時代、人生100年時代など、長生きが前提の社会になりつつあります。
 
仮に65歳で定年退職した場合、90歳まで生きるとすると、25年もの老後の時間が待っています。
 
25年もの時間、友人などの人間関係がない場合、家でぼぅーとして過ごすのはいかがでしょうか。
 
ありあまる膨大な時間を前にして、退屈しないでしょうか。
友人がいれば、話し相手も確保できるし、遊びにも行けます。
 
そして何より、
友人などの人間関係が豊かな時間を作り出してくれます。
 

認知症のリスクが高まる

 
ある外国の調査では、
家族や友人などとの人間関係が悪いと認知症リスクが30パーセント高まることが分かったそうです。
 
良好でない家族関係や、社会的な孤立、孤独などが、高齢者にとって大きなストレスとなり、それが認知症のリスクを高めてしまうそうです。
 
また、
社交的でないといった社会から孤立するような行動がアルツハイマー型認知症の危険因子になるともいわれているそうです。
 
そこで、
老後に認知症にならないように友人などの人間関係を豊かにする必要がありそうです。
 

老後の新しい人間関係として60代から友人を作る方法

 

習い事

 
定年退職後、習い事を始めるのはいかがでしょうか。
 
定年退職後に習い事を始める人も多く、初心者同士でコミュニティーを作りながら、仲良くなっていくのも楽しいのではないでしょうか。
 
絵を描くのが好きで、定年退職後に絵手紙を習い始めた人がいます。
 
ときおり、
素敵な季節の草花の絵手紙を頂き、こころあたたまります。
 

一生の趣味をもつ

 
定年退職後、
習い事から一生の趣味へ発展することもあります。
 
趣味の仲間から、一生涯の友人ができることもあります。
 
身体を使う社交ダンスや、みんなで楽しく歌う合唱など、
大勢で楽しく活動できる趣味を始めた人もいます。
 
自分にあった趣味がみつかるといいですね。
 

スポーツクラブ・フィットネスクラブ

 
定年退職後、
健康のためにスポーツクラブ・フィットネスクラブに通うようになる人は多いものです。
 
水泳やエアロビクス・ダンスなどのプログラムの合間の会話から、一緒にコーヒーショップで会話したり、ランチを一緒にする仲間が見つかることもあります。
 
運動を楽しみながら、友人を探すこともできます。
 

地域のコミュニティに入る

 
定年後は地域社会での生活が中心となります。
 
そこで、
自治会に参加したり、老人クラブに参加するのはいかがでしょうか。
 
地域でのボランティア活動も、現役時代には気付かなかった地域社会の役割についての勉強の機会になります。
 
地域社会での役割やボランティア活動を通じて、社会貢献もできます。
 

SNS(ショーシャルメディア)で友人を探す

 
フェイスブックやLINEなどSNS(ソーシャルメディア)で緩いつながりの友人を作るのはいかがでしょうか。
 
直接会うことはおっくうでも、SNS(ソーシャルメディア)で毎朝あいさつしたり、天気や花、観光地や飲食店の情報など、情報を発信することで、友人と情報を交換できます。
 
SNS(ソーシャルメディア)での緩いつながりから、お茶会や食事会などへ発展していくこともあります。
 
楽しみですね。
 

60代からの老後の人間関係の作り方まとめ

 
①老後に友人などの人間関係がないと、あり余る膨大な時間を持て余すことになる。
②老後の長い時間に友人などの新しい人間関係を作るのは認知症予防になる。
③60代から友人を作るには、いろいろな方法があるので、試してみる。
 
60代から老後の新しい人間関係を作るのは、会社一筋だった人にはたいへんかもしれません。
 
しかし、
老後の新しい人間関係は、あなたの老後の生活を彩りある豊かなものにしてくれることでしょう。
 
習い事や趣味、スポーツクラブ・フォットネスクラブ、地域社会、SNSなど、ここで挙げたものは友人を作る方法の一部です。
 
他にも思いついたことは、いろいろ試してみるのもいいですね。
 
老後の友人などの人間関係は、疲れない関係をめざし、最初は広く浅く始めるのがコツです。
 
その後、
もしかしたら、生涯の友が見つかることもあるでしょう。
 
楽しみですね。
 
一般社団法人マイライフ協会
代表理事 児玉浩子