老後のための終活はなぜ必要なのでしょうか?

終活サイトをながめると、葬儀・お墓・介護・相続・生前整理…というような言葉が並んでいます。
そのような言葉を眺めていると、老後にわざわざ終活として行動する必要があるのだろうかと思うこともあるかもしれません。
なぜなら、
いずれは必要かもしれないけど、今考えなくてはいけないのかという考えが出て来るからです。
そこで終活の必要性と、終活を支援する企業・団体の利用の価値について、説明をしたいと思います。

終活とは何か?そして何をすれば良いのか?

そもそも、終活とは何かを正確に理解されていますか?
終活とは何をすることなのでしょうか。
まずはここをしっかりと、確認しておかなければなりません。
終活は、葬儀を考えることではありません。
終活は、相続を考えることでもありません。
確かに葬儀や相続を考えることもします。
しかしそれは目的ではなく、手段なのです。葬儀や相続をすることによって、目的を達成するのです。
では、その目的とは何でしょうか?
たとえば終活の目的として、「幼馴染に謝罪したい」ということを挙げた女性がいます。
「パートナーが欲しい」と言った男性もいます。
このように、答えは人それぞれで違ってきます。
だから終活サイトには、その目的を表現することが少ないのは事実です。
ですがあえて、皆さんの終活の目的に共通することを言葉にすると、「人生を充実させて終えたい」ということになるのではないでしょうか。
幼馴染に謝ることで、心の中に渦巻いていたモヤモヤを綺麗に晴らすことができ、明るい気持ちで最後のときを迎えることができます。
孤独感から消極的になっていた人生を、パートナーと過ごすことでポジティブに変化させることができるのです。

終活で何をするのか

終活の目的が明確になれば、そのために必要なことはすべて終活と位置付けることができるのです。
配偶者の方と一緒に旅行に行くことも、終活になり得ます。
お友だちと観劇することも、終活なのです。ご近所のコミュニティセンターで陶器作りを習うことだって、終活です。
このように考えると、終活って楽しいと思えませんか?
そう、楽しむことが重要なポイントなのです。
でも、そのためには終活の準備をしっかりと行うことが必要です。
何が目的なのかを考え、そのためにどのような優先順位で何を行っていくのかを、時間をかけて考えましょう。

終活としての葬儀・お墓の準備

葬儀やお墓のことを、できれば考えたくないという方がおられます。
昔と違って、現在は家族葬のような小さなお葬式が中心となっています。
だからこそ、自らの葬儀をどのように取り扱ってもらうかを考えておくことも、楽しい終活と捉えましょう。
湿っぽい葬儀にしたくないとか、花に囲まれた式を希望したいとか、望みをかなえてしまいましょう。
それができるのが終活なのですから。
お墓にしても、最近は墓石の色・デザインから選ぶことができます。
しかも、生前に用意しておけば、相続税対策にもなるのです。
また、自然葬のような個性的なことを望むことができますよ。
山に埋葬されたいとか、海に散骨して欲しいとか、そのようなことも検討されてみてはいかがでしょう。
このような考え方をすると、葬儀やお墓について考えることがとても楽しくなるはずです。

終活としての相続

終活で相続を考えるのは嫌だとおっしゃる方が多いです。
残された人が後はうまくやってくれるだろうと、この問題を遠ざけられます。
しかし、この想いを実現するためには、その気持ちをしっかりと遺しておくことが重要です。
このようなことをお伝えすると、「うちには関係のない話だから」とおっしゃる方が少なくありません。
そこで、「あなたの財産をどのように使いたいかは、あなたが決めておかなければなりませんよ。あなたが決めておかないから、残された方々が困ってしまうのです。」とお話をすると、前向きにお話を聞いていただけます。
ここでのポイントは、自分の自由にすることができるという、楽しみなのです。どうやってお金を使うかを考えることは、誰でも楽しいものです。
ですから、相続とは好きにお金を使う方法を考えることだと、割り切ればよいのです。
おひとりさまの場合も、財産が残ったらどのように使って欲しいかを考えると、わくわくしてきますよね。
どこに寄付するのがいいのか、寄付先を検討するのも楽しみになります。

終活の相談はどこにする?

終活支援の企業・団体というのは、各分野の専門知識を備えています。
ご自身の終活を具体的に行っていく過程で問題にぶつかったり、悩んだりしたときには、終活について相談しましょう。よりよい方向に導いてくれるはずです。
終活は、人それぞれで目的が異なります。そこをきちんと伝えたうえで、間違ったアドバイスをもらわないように、注意しましょう。

老後のための終活はなぜ必要なのでしょうか?のまとめ

①終活の目的は、人生を充実させて終えることです。
②葬儀や相続などは、楽しむという視点で考えると、楽しい終活になります。
③終活支援の企業・団体に相談するときには、終活の目的をきちんと伝えて、ふさわしいアドバイスをもらいましょう。
終活には、本当に人毎に異なった目的があります。
しかし共通するのは、人生を充実させて楽しむことです。
そのようにとらえれば、死に直結する葬儀や相続の問題にも、楽しく取り組むことができるようになります。
そして問題にぶつかったら、専門知識を持つ終活支援の企業・団体に相談しましょう。
そのときには、終活の目的をしっかり伝えることがポイントです。
そして、自分の目的にあったサービスを選択することが大事になります。
 
一般社団法人マイライフ協会
代表理事 児玉浩子
 
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