おひとりさまが一人で親の介護をするときの注意点2つ

一般社団法人マイライフ協会 代表理事
行政書士・ファイナンシャルプランナー(AFP)

[講演情報 9/27 13:00-]
老後準備マスター講座

 

おひとりさまが一人で親の介護をすることは増えているのでしょうか。

 

国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集(2018)によると、

2015年時点の生涯未婚率は、男性23.37%、女性14.06%。

 

未婚の人が増えているので、

おひとりさまは増えているといえます。

 

また、

結婚しても離婚したり、死別したりして、

おひとりさまに戻る人もいます。

 

そこで、おひとりさまが一人で親の介護をするときの注意点を見てみましょう。

 

 

おひとりさまが一人で介護を抱え込まない

 

 

おひとりさまは配偶者などの相談相手がいない場合が多く、

一人で介護を抱え込んでしまう傾向にあります。

 

兄弟姉妹がいる場合

 

親の介護で、おひとりさまは注意が必要です。

 

結婚せずに親と同居しているおひとりさまの場合、

親に介護が必要になると、

親の介護の中心者にならざるをえないことが多いようです。

 

結婚して独立した兄弟姉妹たちは、

子どもや配偶者がいたり、

中には配偶者の親を介護していることもあります。

 

その点、

結婚していないおひとりさまは、

子どもも配偶者も義理の親もいないわけですから、

身軽です。

 

そこで、親にも兄弟姉妹にも、

親の介護を期待されます。

 

しかし実際には、

おひとりさまは配偶者などの頼れる人がいない人ともいえます。

 

介護の中心者となったときに、

ひとりで何でも抱え込まざるを得ないのです。

 

おひとりさまがたった一人で親の介護を抱え込むと、

精神的にも肉体的にもストレスを抱え込むことになります。

 

そのようになると、

親を虐待する人も出てきます。

 

ですから、おひとりさまは、

親や兄弟姉妹からの介護に対する期待に応えることだけではなく、

兄弟姉妹に対して、親の介護について協力を求めましょう。

 

また、身体的な介護については、

介護保険の介護サービスも利用し、

ホームヘルパーやケアマネージャーに相談して、

できるだけストレスをためないようにしましょう。

 

親の介護は、

親がなくなるまで続きます。

 

その期間は数十年におよぶかもしれません。

 

親の介護だけで人生のうちの数十年を使うことのないように、

兄弟姉妹との連携関係を築けるといいですね。

 

 

兄弟姉妹がいない場合

 

 

おひとりさまが一人っ子の場合には、

当然、両親の老後の世話や介護を一人で抱え込むことになります。

 

おひとりさまには配偶者のような身近にサポートしてくれる人もなく、

親の世話や介護にかかる負担を一身に引き受けざるを得なくなります。

 

そのため、漠然と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

 

厚生労働省「平成27年度 高齢者虐待対応状況調査結果概要」によると、

虐待の当事者として息子が最も多く、

その約半数が要介護者と二人暮らしであるとのことです。

 

相談相手やストレスのはけ口がなく、

精神的に追い詰められる人も多いと推察されます。

 

まして兄弟姉妹がいないのですから、

親の介護で相談する相手は身近にいません。

 

親の介護について、

地域包括支援センターやケアマネージャーに相談して、

おひとりさま一人で親の介護を抱え込まないようにしましょう。

 

 

おひとりさまであればなおのこと親の介護で介護離職しないようにしよう

 

 

まじめなおひとりさまほど、

親の介護を抱え込んで、

できるだけ自分で親を介護をしようとする傾向があります。

 

親の認知症などがはじまると、

自分が親の傍にいて、

介護をすべておひとりさまが行おうとします。

 

すると、

仕事中にも親の介護が気になりだし、

親の介護のために、

会社を休まざるを得なくなります。

 

会社に迷惑をかけたくない、

親の介護に専念したいと、

親の介護を抱え込んだおひとりさまは、

介護離職を選択するかもしれません。

 

 

介護離職すると、

収入が途絶えます。

 

そうなると、

親の介護をするおひとりさまは、

親の年金と資産、自分の預貯金などの資産だけで生活せざるを得なくなります。

 

経済的に苦しくなって、

再就職先を探すようになります。

 

ところが、

介護離職をするおひとりさまは40代、50代ということが多く、

介護離職後、仕事を探してもなかなか再就職が難しいことが多いそうです。

 

また、

勤続年数が短くなるのですから、

賃金が下がることが多くなります。

 

ですから、

おひとりさまであればなおのこと、

親の介護で介護離職しないようにしましょう。

 

親の介護では、

休みをとれる制度があります。

 

(詳細については、「親の介護で仕事を休むことができる制度を利用しよう」をご覧ください。)

 

できるだけ、

親の介護で利用できる制度の情報を得て、

利用しましょう。

 

 

おひとりさまが一人で親の介護をするときの注意点2つまとめ

 

 

①おひとりさまは親の介護を抱え込まないようにしましょう。

②兄弟姉妹がいる場合には兄弟姉妹、兄弟姉妹がいない場合には地域包括支援センターやケアマネージャーに相談しましょう。

③おひとりさまは介護離職すると経済的に困窮するので、介護離職はさけましょう。

 

 

おひとりさまは配偶者がいないなど、

親の介護で支えてくれる人が少ないものです。

 

そこで、

一人で抱え込まないように、

親の介護の体制を整えましょう。

 

間違っても、

自分が親の介護をすべてしようとは思わないことです。

 

介護は一人で抱え込むと、

たいへんなストレスがかかります。

 

大切な親をストレスで虐待することになるかもしれません。

 

そのようになる前に、

相談できる相手を探しておきましょう。

 

一般社団法人 マイライフ協会

代表理事 児玉浩子

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