老後の生活資金が不足する場合どうすべきか?

一般社団法人マイライフ協会 代表理事
行政書士・ファイナンシャルプランナー(AFP)

[講演情報 9/27 13:00-]
老後準備マスター講座

 

新聞やテレビ、インターネットなどの報道で、
「老後破産」「老後貧困」「下流老人」などの恐ろしい四文字熟語を目にすると、老後に対して漠然とした不安を感じてしまいます。

では、
おひとりさまは実際に老後資金が不足する場合、どうしたらよいのでしょうか。

老後資金が不足しないまでも、
貯金を取り崩すのは不安という場合もあります。

その場合、
貯金を取り崩すことなく生活する方法があるので、ご紹介します。

おひとりさまの老後の生活資金、いったいいくらかかるの?

おひとりさまで定年退職を迎えた人の生活資金はいったいいくらかかるのでしょうか?

高齢単身無職世帯(60 歳以上の単身無職世帯)の1か月の支出は、

月平均で、
消費支出が142,198円、非消費支出(税金や社会保険料)が12,544円の合計154,742円となっています(総務省統計局「家計調査」2017年)。

だいたい15万円~16万円といったところでしょうか。

これは男女含めた平均です。

持ち家か賃貸かで、住居費は大きく異なってくるところです。

消費支出 142,198円
(内訳)
食料 35,418円
住居 14,538円
光熱・水道 12,989円
家具・家事用品 6,098円
被服及び履物 3,808円
保健医療 7,936円
交通・通信 13,148円
教育 0円
教養娯楽 16,852円
その他の消費支出 31,412円
諸雑費 13,262円
交際費 17,528円
仕送り金 589円
非消費支出 12,544円
(内訳)
直接税 6,611円
社会保険料 5,819円

※総務省統計局の「家計調査」2017年から転記させて頂きました。各項目を足すと若干誤差があるようです。

 

実際の生活資金として、
年金でまかなえれば、老後の生活資金の不安はないといえます。

もし、
年金でまかなえない場合、どのようにしたらよいのでしょうか。

 

おひとりさまで老後の生活資金が不足する場合に使える方法

 

すでに年金をもらっているのか、もらうまでもう少し時間があるのかで、使える方法が変わるので、分けて説明します。

 

50代、60代前半で今後年金をもらう予定の人の場合

 

まだ50代、60代前半で、
今後年金をもらう予定の人の場合、1回に受給できる年金の額を増やす方法があります。

本来65歳から受給できる老齢基礎年金または老齢厚生年金を、66歳から70歳までの間で申し出た時から繰下げて受給できるという、年金の繰下げ受給を利用する方法です。

繰下げの請求した時点に応じて、年金額が増額されます。

60代のうちは、働き続け、70歳から増額された年金を受給して暮らすこともできます。

 

すでに年金を受給している人の場合

 

持ち家の場合はリバースモーゲッジを活用する

 

リバースモーゲッジとは、
持ち家を担保に老後の生活費などを一時金または年金形式で借りられる貸付制度をいいます。

 

a.リバースモーゲッジのメリット

 

住み慣れた自宅を抵当にいれなければなりませんが、住み慣れた自宅に住み続けることができ、一定の生活費を受け取ることができます。

高齢になると住宅ローンなどは通常借りることはできませんが、リバースモーゲッジだと高齢でも借りることができます。

 

b.リバースモーゲッジのデメリット

 

①長生きのリスク

通常、リバースモーゲッジでは、
高齢者が亡くなってから、不動産を売却して債権を回収することが予定されています。

しかし、
想定された(リバースモーゲッジの契約期間。たとえば20年間など)以上に長生きした場合、契約期間終了時に元本と利息を合わせて返済を求められる可能性があります。

そのときに、返済できないと、
抵当権を実行されて、住み慣れた家を手放さざるをえなくなる可能性があります。

ですので、
リバースモーゲッジを始める時期を慎重に検討する必要があります。

 

②評価額低下のリスク

リバースモーゲッジは通常、
抵当不動産の評価額の50パーセントから80パーセントくらいの金額の貸付を受けることができます。

万が一、景気の低迷などにより、
不動産の評価額が低下した場合、予想よりも借入れることができる金額が少なくなる場合があります。

 

元気なうちは働く

 

最近は、高齢者でも働く人が増えました。

コンビニや飲食店、宅配便など定年退職後の高齢者がパートタイムで働くことも多くなりました。

ですが、
年齢の壁により、高齢者は仕事を見つけるのが難しい場合もあります。

 

ある70代の女性です。

子どもがおらず夫婦で暮らしていましたが、彼女が65歳の時に13歳年上の夫が亡くなりました。

夫亡き後も、幸い遺族年金があり、老後の生活資金には困りませんでした。

夫が亡くなってからは、
話し相手もおらず、家に引きこもる生活が続きました。幸い病気などもせず、健康状態に問題はありません。

彼女は、
このままだと家にこもったまま、生涯を終えることになりそうだと、少しおそろしくなりました。

そこで、
外に出て何かしようと思い立ち、何か人のためになることをしたいと、ハローワークで仕事を探すことにしました。

ところが、
70代のため、なかなか仕事を紹介してもらえません。

資格でも取れば状況が変わるかもしれないと考え、一念発起して、介護の資格を取りました。

すると、
資格試験のために通った専門学校が家の近くの高齢者施設を紹介してくれたのです。

今では、
週2日、朝8時から夕方まで、その高齢者施設で働いています。

働いているおかげか、ほとんど病気もせず、今でも元気で生活しています。

 

老後の生活資金が不足する場合どうすべきか?まとめ

 

①まだ年金を受給していないのであれば、年金の繰下げ受給を検討する。

②持ち家ならリバースモーゲッジを利用する。

③元気なうちは働いて収入を得る。

 

まだ50代、60代で年金を受給していないのでしたら、年金の繰下げ受給をして、受け取る年金額を増やすことをおススメします。

受給額が増えれば、
老後の生活資金として預金の取り崩し額を減らすことができます。

 

また、
持ち家でしたらリバースモーゲッジを利用することもできます。

リバースモーゲッジは利用できるエリアが金融機関によって限定されているので、利用できるのか一度確認することをおススメします。

 

そして、
預金を減らすことなく生活する1番の方法は、やはり、元気なうちは働いて収入を得ることです。

働くことで体を動かすことになるので、健康が保てます。

そして、
何より、預金を取り崩すことなく生活できるので、おススメです。

一般社団法人マイライフ協会

代表理事 児玉浩子

 

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