在宅介護では介護保険外サービスも利用しよう

なぜ親の在宅介護で介護保険外サービスが必要なのでしょうか?
 
親の在宅介護では介護保険のお世話になります。
 
しかし、
草むしりなどは親の在宅介護では必要ですが、
介護保険での介護サービスでは対応できません。
 
そこで、
親の在宅介護で利用できる介護保険外サービスについて考えてみましょう。
 
 

在宅介護で利用できる介護保険外サービス

 
 
親の在宅介護で利用できる保険外サービスには
どのようなものがあるのでしょうか?
 
 

地方公共団体独自のサービス

 
 
親の在宅介護で利用できる
地方公共団体独自のサービスとは、
親の住んでいる市区町村で行っている高齢者向けのサービスです。
 
市区町村の行っているサービスは、
助成があるので比較的安価です。
 
たとえばどのようなサービスがあるのでしょうか。
 
・配食サービス
・高齢者家事援助サービス
・無料入浴券の配布
・理美容サービス
・はり・マッサージサービス
・紙おむつ支給
・住宅改修の助成  等々
 
市区町村が行う介護保険外サービスは、
市区町村ごとに異なります。
 
在宅介護する親のすむ市区町村で確認しましょう。
 
 

地域のボランティアやNPOなどのサービス

 
 
親の在宅介護する地域に暮らす人々が行っているサービスです。
 
地域には必ず社会福祉協議会という半官半民の団体があります。
 
社会福祉協議会では、
住民参加型のボランティアをネットワークしています。
 
住民参加型の有償ボランティアサービスもあります。
 
通常1時間1000円弱で利用できます。
 
また、社会福祉協議会では、
地元のボランティア団体やNPOが行う
福祉サービスの情報を収集しています。
 
親の在宅介護で介護保険での介護サービスでは不足する場合には、
社会福祉協議会に相談に行くのも一つの方法です。
 
 

民間企業のサービス

 
 
民間企業のサービスは比較的料金が高めのところが多いです。
 
介護保険外サービスの主なものは以下の通りです。
介護保険外なので、他にも様々なサービスがあります。
 
・散歩や趣味のための外出介助
・金銭の管理や契約書の記入などの手伝い
・同居する家族の援助となる洗濯、調理、買い物、布団干し、掃除などの家事援助
・草むしりや花木の水やり、犬の散歩などペットの世話
・車の洗車や清掃 など。
 
また、介護保険でのサービスでも、
同居家族がいる場合は、介護保険サービスでは「生活援助」を原則として利用することができません。
 
その場合に、介護保険外サービスとして利用することができます。
 
 

在宅介護では介護保険外サービスも利用しようまとめ

 
 
①親の在宅介護で介護保険での介護サービスでは足りない場合には、介護保険外サービスの利用を検討する。
②介護保険外サービスには、主に、市区町村独自のサービス、地域のボランティアやNPOのサービス、民間企業のサービスのサービスがある。
③どのサービスも費用がかかるので、予算と検討する。
 
 
親の在宅介護では、
介護保険での介護サービスでは賄えないことが
必要になることがあります。
 
その場合、
介護保険外サービスを検討しましょう。
 
そのために、
普段から情報を収集しておくことをおすすめします。
 
また、
介護保険外サービスは
全額自己負担です。
 
親の在宅介護でどのくらいの費用がかけられるのか、
あらかじめ確認しておきましょう。
 
よく「介護費用はいくらかかりますか?」
とたずねられますが、
実際には、介護費用をいくらかけられるのかの問題です。
 
親の在宅介護でかけられる介護費用に合わせて、
介護保険での介護サービスと、
介護保険外のサービスを組合わせることが重要です。
 
介護費用をかけすぎて、
日常生活での生活費を圧迫しないようにしましょう。
 
在宅介護される親のために介護費用をかけすぎて、
子どもの日常生活費を圧迫することのないよう、
介護する子どもも注意しましょう。
 
一般社団法人 マイライフ協会
代表理事 児玉浩子