在宅介護で利用したい通所サービス

親を在宅介護していると、
入浴介助など、
子どもには難しいこともあります。
 
そのような時に利用したいのが通所サービスです。
 
どのようなものがあるのか紹介します。
 
 

在宅介護で利用できる通所サービス

 
親の在宅介護では、介護者である子どもにさまざまな負担が生じます。
 
親の在宅介護での入浴介助では、
子どもが足腰を痛める可能性もあります。
 
子どもが足腰を痛めると、
親の在宅介護は難しくなってしまいます。
 
そこで、施設に通うサービスを利用し、
施設内でプロの介助のもと、
親は入浴できるので安心です。
 

通所介護(デイサービス)

 
デイサービスは、介護保険サービスで通所介護と呼ばれています。
 
デイサービスを利用する場合、
朝8時半ごろ送迎者で迎えに来てもらい、
夕方5時過ぎに送ってもらうことが多いです。
 
利用者は、
日中の一定時間施設に通い、
食事や入浴、機能訓練などの介護サービスを受けます。
 
外出するので、
親自身の気晴らしになると同時に、
在宅介護をする家族の負担を軽減することができます。
 

通所リハビリテーション(デイケア)

 
デイケアは、介護保険サービスでは、通所リハビリテーションと呼ばれます。
 
デイサービスを利用する場合、
朝8時半ごろ送迎者で迎えに来てもらい、
夕方5時過ぎに送ってもらうことが多いです。
 
デイケアでは、リハビリテーションに重点を置いたサービスです。
機能の回復に重点が置かれたサービスを受けます。
 
しかし、
デイケアで食事や入浴などのサービスが
受けられないというわけではありません。
 
あくまでもリハビリテーションが主目的ではありますが、
一通りの生活介護サービスをうけることができます。
 
デイサービス同様、
外出するので、
親自身の気晴らしになると同時に、
在宅介護をする家族の負担を軽減することができます。
 
 

短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ)

 
ショートステイは、介護保険サービスでは、短期入所生活介護・短期入所療養介護と呼ばれます。
 
親の在宅介護をしていると、
介護する側の子どもの体調不良や、
急な用事で家を空けるなどの理由で、
一時的に介護ができなくなることがあります。
そんなときに、利用できるのがショートステイです。
 
要介護の高齢者が、
数日~数週間くらいの短期で施設に入所できるサービスです。
 
介護保険を利用する場合、
連続利用日数は最長30日までです。
 
31日目からの利用料は全額自己負担となります。
 
 

短期入所生活介護と短期入所療養介護の違い

 
短期入所生活介護は、
食事や入浴、排泄といった生活介護と
リハビリテーション(機能訓練)が受けられるサービスです。
 
宿泊できるデイサービスのようなものといえます。
 
介護職員のほかにも、
機能訓練指導員が配置されているため、
機能訓練やレクリエーションなどを受けられます。
 
 
 
短期入所療養介護は、
リハビリテーションや医療ケアなどの
医療サービスを受けられるショートステイです。
 
食事や入浴、排泄など生活介護サービスもあります。
 
介護職員はもちろん、
看護師や医師、リハビリテーションを行う理学療法士や
作業療法士などが配置されており、
医療ケアを受けることができます。
 
 

ショートステイを利用できる人

 
65歳以上で、要介護1~5の認定を受けた人、
40歳~64歳で特定疾病により要介護と判断された人が利用できます。
 
 

ショートステイを利用するためには

 
4日以上連続して利用する場合、ケアマネジャーが作成したケアプランが必要となります。
 
しかし、
親を在宅介護しているときに子どもが、
冠婚葬祭などの急用で家を空けなければならないときや、
介護者である子どもの体調が悪いときなど、
4日未満の利用であれば、
ケアプランがなくてもショートステイを利用できます。
 
 

親の在宅介護で利用したい通所サービスまとめ

 
①親の在宅介護で子どものリフレッシュのために利用したい通所サービスは、デイサービス(通所介護)とデイケア(通所リハビリテーション)。
②親を在宅介護しているときに、子どもが冠婚葬祭などの急用で家を空けなければならないときや、子どもの体調が悪いときに利用したい通所サービスはショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)。
③ショートステイは31日目から介護保険を利用できず、全額自己負担になるので注意する。
 
親を在宅介護していると、
介護している子どもにさまざまな負担が生じます。
 
そこで、通所サービスを利用し、
介護している子どもの負担を減らしましょう。
 
また、
親も外出することで、
気晴らしになります。
 
介護される親も、
介護する子どもにも、
精神的・肉体的に負担を軽減するために、
通所サービスはおススメです。
 
いつまで続くか分からないのが
介護の難しいところです。
 
親を在宅介護する子どもは、
責任感からすべてのことを自分でしようとする人がいますが、
できるだけ、
負担を減らすようにしましょう。
 
それが、親を在宅介護するための長続きのコツとなります。
 
親を在宅介護する負担から、
 
親の虐待につながることもあります。
 
そうならないためにも、
できるだけ、親を在宅介護する子どもの負担を減らしましょう。
 
一般社団法人 マイライフ協会
代表理事 児玉浩子